予防prevention

犬・猫の予防医療

予防できる病気があります。
ワンちゃん・ネコちゃんの健康維持には、まず予防医療から。

犬・猫の予防医療

犬の予防医療

狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防
※狂犬病ワクチンと混合ワクチンは違うものなのでお気をつけください。

猫の予防医療

混合ワクチン、ノミ・マダニ予防、フィラリア予防、定期的な虫下し

フィラリア・ダニ・ノミ予防

フィラリア

フィラリア症とは、フィラリアというそうめんのような寄生虫の幼虫が蚊からうつり、成長した成虫が心臓に寄生して障害を起こす病気です。 お薬で予防ができます。ですが、まだまだ多くのワンちゃんが予防を忘れたりするなどして病気にかかっています。

フィラリアは成虫になると治療が難しいものであり、なかにはフィラリアが原因で亡くなる場合もあります。当地域の感染状況からすると、最も予防するべき病気と考えらます。ワンちゃんも人と同じ様に蚊取り線香などを焚いても蚊にさされるため、予防薬(子虫の駆虫薬)を月に1回投与する方法での予防が確実です。 また、寒い季節になり(11月~12月)蚊が見られなくなってから1ヶ月後にしっかり投薬することが大切です。

予防期間が不十分であるとお薬を使っていても感染する事がありますので注意が必要です。予防薬には、おやつの様なお肉タイプ、クッキータイプ、錠剤タイプなどがあります。予防方法や投薬期間は当院にご相談下さい。

また、蚊から感染する期間プラス1ヶ月間をしっかり予防することが大切で予防期間が不十分であるとお薬を使っていても感染する事がありますので注意が必要です。予防薬には、おやつの様なお肉タイプ、錠剤タイプ、背中に付けるスポットタイプなどがありますので予防方法や投薬期間は当院にご相談下さい。

ノミ・マダニ予防

ノミ・マダニ対策は月に1回のお薬(スポット製剤またはチュアブルタイプの食べる薬、またはビーフ味の錠剤)をおすすめします。

ノミの吸血時にアレルギー性皮膚炎や寄生虫を媒介することがあります。また、家庭で繁殖して人も被害にあうなど衛生上もよくないため予防が必要です。 マダニは当地域ではバベシア症という恐ろしい風土病を持っています。

この病気は貧血を起こします。重病化したワンちゃんは時に死に至ることもあります。また一度入ったバベシアは、体調が悪い時に再発することがあり、体内からの完全な排除は困難です。このためマダニからバベシアをうつされない為には予防が必要です。

さらに、ここ数年でニュースに取りざたされているSFTS(重症熱性血小板減少症候群)はマダニが媒介する病気です。これは人にも同様に重篤な症状を引き起こすため、やはり予防が大切です。 当院ではお手頃価格のジェネリック薬を取りそろえております。

成分は先発品と一緒ですので、効果も一緒です。価格がお手頃なので、毎月1回投薬して、しっかり予防するのにおすすめです。

ワクチン

狂犬病ワクチンについて

生後90日齢以上の犬を飼育する方は「狂犬病予防法」という法律により年1回の予防接種が義務づけられています。そうすると、犬の登録がお住まいの役場に登録されます。

登録時に交付される「鑑札」および注射時に交付される「注射済票」を首輪に着けておくと、万一まいごになっても見つかる可能性が非常に高いので、迷子札のかわりに利用しましょう! 

あらゆるホ乳類に感染する狂犬病は、発症してしまうと犬も人もほぼ100%死に至るとてもこわい病気です。野生動物に感染することもあり、口蹄疫のように、侵入ルートがわからずいつ狂犬病が発生してもおかしくないのです。

狂犬病ワクチンは春の集団予防接種以外にも、動物病院で1年中受けることができます。ワンちゃんの体調に合わせて、しっかり予防しておきましょう。

犬の混合ワクチンについて

仔犬は母犬かもらう初めてのお乳(初乳)の中に入っている「移行抗体」の影響で、ワクチンの効果が十分に得られず、しかも病気には感染してしまう期間(危険期)は必ず存在します。

危険期のリスクを最小限にするために3~4週間間隔で予防注射を2~3回接種します。そのため、ペットショップさんやブリーダーさん、動物病院によって投与日齢のお話が多少ずれることがありますが、飼育環境(多頭飼い・室外など)によってもワクチンの投与回数はずれることがありますので、ご不明な点はご相談ください。

また、ワクチンの種類も飼育環境や体質に合わせてお選びいただけますので、ご相談ください。 生後12週齢以上またはおとなになってから初めて混合ワクチンを接種する場合は、初めの年だけ3~4週間間隔で2回接種します。仔犬も成犬も、最後の接種を行ってから1年おきに予防注射を行います。

ワクチンによる免疫効果は残念なことに一生続くものではありませんので、毎年追加で接種することなります。

当院では現在、6種(①犬ジステンパー、②犬伝染性肝炎、③犬アデノウイルス2型、④犬パラインフルエンザウイルス感染症、⑤犬パルボウイルス感染症、⑥犬コロナウイルス感染症)および7種(①~⑤および⑥犬レプトスピラ・イクテロヘモラジー、⑦犬レプトスピラ・カニコーラ)をご用意しております。

アウトドアへよく行かれる方や、田んぼや土手でお散歩される方は、ネズミが媒介するレプトスピラを予防する7種をおすすめしております。不明な点はお気軽にご相談ください。

猫の混合ワクチン

当院ではコアワクチンである3種混合ワクチン[①パルボウィルス、②カリシウィルス、③ヘルペスウィルス]を使用しております。飼育環境により、猫白血病ワクチンの使用も推奨しており、猫白血病の予防にもなります。なお、猫白血病ワクチンに関しましては、まだ白血病ウイルスにかかってない猫ちゃん限定ですので、血液検査によるウイルスチェックをおすすめします。

健康診断

健康診断はご予約の必要はありません。

当日ペットPASSで受付後、プッシュ通知が届きましたらご来院ください。

当日の検査内容は「身体検査」「血液検査(外部検査機関へ送付:内分泌検査を除く)」「超音波検査(心臓・腹部全般)」のみです。

*費用は約1万円です。(2024年時点です。物価価格高騰により変わる場合もあります。)
*血液検査は外部検査機関から結果が届くまで約1週間かかります。
1週間以上経っても当院から電話連絡がない場合は、お手数ですがお電話ください。

追加検査(例:レントゲン・内分泌検査など)をご希望の場合、あるいは検査結果で追加検査が推奨される場合は、後日の血液検査結果ご報告日に実施させていただきます。追加検査が必要な場合は、別途費用が発生いたしますのでご了承ください。

歯科検診

ワンちゃんやネコちゃんの歯磨きは小さいころから週間づけると、性格にもよりますができるようになります。

ですが、隙間に入り込んだ汚れはなかなか落としにくいです。歯磨き以外の方法で歯を清潔に保てれば良いのですが、人間も食後の歯磨きが推奨されているように、歯磨き以上の効果があるお手入れ方法は見つかっておりません。

効果は落ちますが、歯磨きガムや飲み水に入れるお手入れ剤などもあります。食べる喜びをいつまでも保ちたいのは人間も動物も同じですので、日ごろからのケアをよろしくお願いします。症状が出る前に、定期的に歯石除去を行うのも大切です。

歯周病菌によって体のあちこちで炎症が起こることも人間と同様です。ですが、人間の歯医者さんでのように「お口をア~ン・・・。」とはいきませんので、ワンちゃんやネコちゃんは全身麻酔をかけて眠っている間に処置をします。全身麻酔に耐えれるか、麻酔前の検査を入念に行います。

また、「高齢だから、全身麻酔はちょっと・・・。」とおっしゃられる飼い主様の不安もありますが、麻酔前の検査で評価を行って体調に合わせて投薬も行いますのでご安心ください。そのため、麻酔前の検査で思わしくなかった場合は、元気のように見えても延期することがありますので、ご了承ください。

  • 歯石除去+麻酔前の検査(血液検査、心臓・腹部超音波検査)
  • 歯石除去は手術ですので、完全予約制です。
  • 11件限定。事前に予約して頂き、当日の朝は朝食を抜いて、11時までにご来院ください。
  • 退院は麻酔前検査の結果が良く、術後の体調も良ければ夕方にお迎えが可能です。ですが、獣医師の判断により1泊入院の場合もあります。
  • 獣医師の判断にて、追加検査が必要な場合はご相談のうえ別途費用で検査を行うことがあります。
  • 歯石除去の際、抜歯が必要な場合は別途費用が発生します。